武雄Ｇ２「共同通信社杯」は台風で順延となり本日が三日目、準決勝が行われた。

たまたま時間があって後半ずっと見ていたがはっきり申し上げてクソレースの連続、車券云々以前に気持ち悪くなってきた。

これはＧ２、準決勝だったら最低でもどうやって③着以内に入るかを考えるのが当然で、負け戦でもひとつでも上の着を目指して全力を尽くすのが大前提だと思うが、残念なことにそうではない選手があまりにも多い。

選手同士の都合ばかりが優先されて肝心な勝負は後回し、特に毎回ながら一部特定選手への過剰な配慮は目に余るもので揃いも揃って一生懸命押し上げているのが不思議で仕方ない(笑)。

こんなことをやっているから時計の針がいっこうに進まず時代に取り残されつつあるのに選手も関係者もいったい何を守ろうとしているのか、むしろ変化をよしとしていないように感じる。

そしてそれは多くの既存客も同じなので仕方ないことなのかもしれない。

いずれにしても車券は自己責任、やる気がない選手や全然考えていない選手を買ったほうが悪いし、今日の川崎11Ｒなどは手を出した時点でこちらが悪い(笑)。

9/19
武雄11R Ｓ級決勝
[車 名 期県]
①村上　義弘 73京
②渡邉　一成 88島
③平原　康多 87埼△
④諸橋　愛　 79新
⑤稲川　翔　 90大
⑥守澤　太志 96秋○
⑦村上　博幸 86京
⑧松谷　秀幸 96神▲
⑨新田　祐大 90島◎

並び
①75 ②96 ⑧ ③4

当大会は「若手の登竜門」などと謳っていたが結局100期台の決勝進出はなく例によって例のごとくいつもの面々、既成勢力が強いというよりは若手がだらしないし飼い慣らされてしまっているのが情けない。

決勝は⑨新田の戦力が明らかにスバ抜けていて不安は先述のような「空気」と前を②渡邉に任せることぐらい(笑)、このメンバーで自力なら８割方勝てるだろうが番手戦でやや自信度は下がった。

それでもこれ以外の本命は能書きとして成り立たない。

渡邉も散々世話になっているのだからさすがに自分の立場は弁えているはず、競輪に関しては新田と同等ではないのだからワンツーを決めようなどと色気を出さずにきっちりカマしてくれれば他派はついていけない。

車券は新田から⑥守澤が大本線、今日のレースはもうちょっと踏ん張ってくれないと困るが(笑)今度はしっかりワンツーを決めてほしい。

守澤が離れた時だけ⑧松谷や③平原にもチャンスはある。

波乱になるのは平原が分断に出た場合ぐらいか。

二車単
⑨→③⑥⑧

ガールズケイリンは川崎ナイターと玉野ミッドナイト、玉野も順延になったのでともに初日となった。

川崎では梅川風子が梶田舞を封じて見事な逃げ切り勝ち、地元の尾崎睦も負けじと逃げ切って石井貴子（千葉）との対決を制した。

６Ｒは梶田→森美紀→浦部郁里→梅川→田仲敦子→佐々木恵理→蓑田真璃という初手の隊列、残り２周の手前から蓑田が上がっていくと梅川が切り替える。

打鐘で蓑田が斬った上を梅川が叩いて主導権、せっかくうまく組み立てた蓑田だが梅川が最終ホームでペースを上げると離れてしまい結局梶田が後位に嵌まる。

これで勝負ありと思われたが梶田が最終バックで捲っていくと梅川も踏み直して２センターで盛り返す。

梅川はそのまま直線で迫った梶田を退けて大金星、鮮やかに逃げ切った。

梶田は絶好の展開からまさかの②着、③着は接戦になったが浦部が貫禄を示した(笑)。

梅川は番手に入った梶田をねじ伏せての逃げ切り、この価値は絶大だ。

前回弥彦でようやく初優勝、ゴールデンキャップ獲得で鳴り物入りのデビューだった割にはこれまで物足りなかったが、いよいよその素質を開花させつつあるようだ。

この先行力は既成勢力にとってやっかいな存在になっていくだろう。

梶田は今日は判断ミス、梅川の力を見誤っていて最終バックで簡単に捲れると思っていたのだろう。

きっちり脚をためて捲り追い込みか差しに回れば差し切れていたはず、力でねじ伏せてやろうではなく人気に応える事を優先してほしかった。

まさか差せないとは思わなかったので途中から③着争いばかり見ていて的中したと喜んでいたら裏だった(笑)。

浦部は組み立てとしては失敗の部類だと思うが第２先行になった田仲を追走から直線チョイ差しでまたも芸術的な③着、引き寄せられていくのだろうか(笑)。

函館で落車したこともあり近況はいまひとつだったが今日はしっかり定位置に収まった。

７Ｒは土屋珠里→猪子真実→貴子→尾崎→鈴木彩夏→高橋知里→山口優衣、このまま打鐘となり尾崎後位は内から知里・彩夏・優衣の３車並走になるがすぐに尾崎が仕掛けると初手からマークの彩夏が尾崎後位を死守する。

貴子は４角で土屋の内を掬って飛びつきを狙うが彩夏までついてきたので３番手で残り１周、その後ろから差を詰めていった土屋が最終バック過ぎに強引に捲っていくが貴子に併せられる。

尾崎→彩夏→貴子で直線へ、貴子がようやく捲り追い込んでくるが尾崎がそれを退けて力強く逃げ切った。

貴子は届かず②着、彩夏は好マークの大健闘も決め手の差で貴子に交わされ③着となった。

尾崎は好機に仕掛けて圧勝と言ってもいい内容、貴子を寄せつけなかった。

前回はやはり疲れもあったようでこの選手にしてはいまひとつだったがここは地元戦、間隔は詰まっているがしっかり仕上げてきたようだ。

貴子が番手にジカではさすがに厳しいので彩夏が１車でもついてきてくれたのも大きかった。

貴子は４角で内を掬って３番手、土屋が先に仕掛けてきたので併せて踏んでそのまま捲り追い込んだが尾崎を捕らえられなかった。

本来なら予選は自力で積極的なレースをする選手、追い込みに回っている時点で明らかに本調子ではないし、得点もどんどん下がってこの選手が53点というのはちょっと信じられない。

それでも取手では強力外国勢に割って入る②着で面目躍如、「憧れの選手」という外国人選手達に刺激を受けて活気を取り戻したか。

彩夏は初手からの尾崎マークを死守して大健闘、最後は貴子に交わされてしまったがこれは仕方ないだろう。

やはりこういう選手は強い選手にいかについていけるかが生命線、「なんちゃって自力」や「勘違い自在」ではなくマーク戦で徹底している点がいい。

やるべき事をしっかりやって結果を出したのだからこれは評価できる。

9/19
川崎6Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①土屋　珠里　 110栃
②蓑田　真璃　 110千
③山口　優衣　 108佐
④佐々木　恵理 110愛
⑤浦部　郁里 　102井▲
⑥梅川　風子　 112東○
⑦石井　貴子　 106千◎

⑦貴子の差し切り、⑥梅川に弥彦初日に完敗している①土屋が抵抗してくれれば展開が向く。

相手は梅川から③着にはもちろん⑤浦部、②③着の折り返しも少し。

三連単
⑦→⑥＝⑤

9/19
川崎7Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①猪子　真実　 104愛
②梶田　舞　　 104栃◎
③尾崎　睦　　 108神○
④森　美紀　　 102福
⑤高橋　知里　 112兵
⑥田仲　敦子　 104熊△
⑦鈴木　彩夏　 110東▲

もう負けられない②梶田がしっかり③尾崎の後位を確保から差し切る。

初日よかった⑦彩夏と脚力的には３番目の⑥田仲へ。

三連単
②→③→⑥⑦

一方の玉野は順当、鈴木奈央と林真奈美がしっかり人気に応えた。

１Ｒは奈央→東口純→大久保花梨→黒河内由実→松尾智佳→野口諭実可→高橋朋恵という初手の隊列、残り２周から上がった諭実可→朋恵が奈央を押さえて打鐘で両者が前に出る。

そこをすぐに大久保が仕掛けるが今日の奈央はやけに反応がよくしっかり踏み込んで最終ホームで楽々大久保後位を確保する。

手応え十分の奈央は最終バックで番手捲り、大久保の抵抗を乗り越えて直線へ向かうと最後までしっかり伸びて快勝した。

初手からマークの東口が②着、大久保は③着となった。

今日の奈央は課題の踏み出しでもたつくこともなく完璧、大久保の仕掛けにしっかり対応して絶好の展開に持ち込んだ。

こちらも時間はかかったがいよいよ素質開花、ようやく形ができてこれからどんどん勝っていくだろう。

東口は前を取ってから主力を迎え入れるいつものパターンでそつのない運行、しっかり追走して②着まで届いた。

一時はやや精彩を欠いて一般戦回りも目立ったが近況は再浮上、十分に持ち味を発揮している。

大久保はいいタイミングで仕掛けているが今日は奈央がいつになく俊敏に後位を捌いて結局は入られてしまった。

番手捲りを食らって③着まで落ちたが、これは展開負けで予選クラスでは明らかに上位の力があるので心配はいらないだろう。

２Ｒは林→吉村早耶香→三宅玲奈→中村由香里→飯田よしの→山口菜津子→大谷杏奈、残り２周を通過して菜津子→大谷が上がって打鐘で前に出る。

吉村がすぐに仕掛けると大谷が飛びついて番手を確保、林は３番手で残り１周を通過する。

林は強引に捲りにはいかずにじっくり構えて直線勝負、２センターからの鋭い捲り追い込みで粘る吉村をきっちり捕まえた。

逃げた吉村が②着、初手から林マークの玲奈が③着に入った。

林は十分の３番手から冷静に直線勝負、得意の捲り追い込みできっちり届いた。

この形が勝ちパターンで充実著しい近況、今回の組み合わせなら鋭さは一番だ。

吉村はここも先行勝負、うまく駆けていたが最後は林の決め手に屈した格好になった。

特に積極的なレースが目立つ１車、決勝では同期の大久保と先行争いも考えられる。

玲奈は初手から林を追走、今日は余計なことをしないでおとなしくついていったのがよかった。

近況はさっぱりで得点も50点を割ってしまったが、一般戦も勝てない自力にこだわらなければもっとやれるはずだ。

9/19
玉野1Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①山口　菜津子 102高
②野口　諭実可 102群
③中村　由香里 102東△
④東口　純　　 108石▲
⑤黒河内　由実 110新
⑥林　真奈美 110福◎
⑦大久保　花梨 112福○

福岡両者の争いも決め手で⑥林が有力、逃げるであろう⑦大久保が相手となる。

あとは立ち回り冴える④東口と初日失敗で勝負駆けとなる③中村。

三連単
⑥→⑦＝③④

9/19
玉野2Rガールズ予選２
[車 名 期県]
[車 名 期県]
①鈴木　奈央　 110静◎
②高橋　朋恵 　108長▲
③飯田　よしの 106東
④大谷　杏奈　 110愛
⑤吉村　早耶香 112静○
⑥松尾　智佳　 102媛
⑦三宅　玲奈　 108岡△

好枠に転じてさらに戦いやすい①奈央、⑤吉村の先行を好位確保から捲り追い込む。

相手はその吉村からまず枠なりに奈央を追走と思われる②朋恵、あとは⑦玲奈も地元で決勝進出へしっかり着をまとめたい。

三連単
①→⑤＝②⑦