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昔の競輪なら一番人気

2020/02/10 11:45 閲覧数(817)
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 豊橋全日本選抜競輪三日目の第一競走は先行一車の番組で番手はドンから競り。マークの格では若干上の武藤龍生が藤根俊貴の後ろを護った「逃げ・マーク」の車券は二車単1,480円の三番手人気だった。昔の競輪なら一番人気だと私見を記せば、淀みなくピッチが上がってゆく旧い競走形態とはまるで違うでしょうと莫迦にされるだけだろう。
 安易に福岡―福岡の坂本亮馬に任せずジカ競りに行った田中誠はしつこく闘ったが、如何せん外側では厳しかった。男は黙って外競りなどと説いたマーク屋も昔は居たが、昔も今も、競りの選手を買った場合、俺は最終的にイン競りになってくれと願いながら競走を見てしまう。
 ぴらんだ田中が坂本のところに降りればおもしろいなどと一瞬おもったが、もうガソリンはゼロの態、それだけ使い果たした上の競り負けだったのだろう。そして黙って中団で競りを見ていた? 坂本がしっかり確定板というのも、また競輪らしいっちゃァ競輪らしい――。
 遅くに起き、『JAMES TAYLOR The Warner Bros. Albums 1970-1976』を部屋に流し、消音のままのテレビを点け、競輪を見、あいまに『世界で一番美しい猫の図鑑』(タムシン・ピケッラル、五十嵐友子「訳」、アストリッド・ハリソン「写真」)を読む。埋め草のように買う車券では儲かりようもないが、たいした損害をこうむることもあるまい。
 第二競走、見おぼえのあるゼブラ柄のフレームが中を割った。正月のいわき平で三日間岩本俊介をぴくりとも差せなかった(恥ずかしながら俺は三度裏目を買っていた)田中晴基じゃないか――!
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