年末の大一番「競輪グランプリ2022」まであと一ヶ月と書き出せば、大層グランプリが待ち遠しい風に聞こえるがそんなこともない。毎日休むことのない競輪をやり過ごさねばならないし、そんなことより、処さなければいけない些事大事が日々の生活には付きまとう。
グランプリに出場する九人が決まり最初に思った。今年は松浦悠士と清水裕友の前後を考えなくていいんだ、と。同時に、二人の濃密な連携を想像する楽しみもなくなった。
清水をふるい落としたのは「一発自摸」の新山響平だ。競輪祭の北の大連携は凄まじかった。格上の新田祐大が引っぱり役に徹し、守澤太志も成田和也も随所でいい仕事、その上に生まれた新山の大レース初戴冠ゆえ、グランプリは新山が犠牲役覚悟で北四人という物語なのかしら。グランプリの四人結束というと三谷竜生が優勝した年――脇本雄太-三谷-村上兄弟――を想い出す。並びを聞いた知り合いが、グランプリで四人って本当かい? と驚いていたのを忘れないでいる。
北四人じゃないのも面白いけどね。戯れ言じゃなくふと思う。新山-守澤と新田-佐藤慎太郎にわかれるとか。新山-新田-守澤で佐藤は郡司浩平もしくは平原康多のうしろとか。郡司-佐藤も平原-佐藤も、他地区だから名コンビとまでは言わないが、下手な地域筋の連携より息の合った競輪をいつも見せてくれる。
北四人だとしても三番手四番手は……微妙っちゃ微妙だ。新田-佐藤は福島-福島で同県。新山-守澤も青森-秋田で同県扱い。こういう場合、青森-福島-秋田-福島が折り合いやすいとは思うのだけど。
脇本-古性優作は間違いなかろう。
郡司は誰のうしろという可能性はゼロ。
松浦も自分でやるはず。
平原は……やっぱり自分やるか。
冗談口でつぶやいた(今年のグランプリはコメントなし・顔見せなしでやってくれないかしら)。
ははは、そんなことになったら一番恥をかくのはきっと私だろう。
やっぱり記者会見やってください。
選手紹介もお願いします。
♪もういつく寝るとグランプリ~、グランプリには……。
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