皆様、おはようございます。

飯塚と川口の２場開催で行われている今週末のオートレース。このうち、３日間のショートシリーズで行われている飯塚は、今日が早くも開催最終日。最終12Ｒでは、昨日の準決勝戦８バトルを制した８人による優勝戦が行われます。
という事で今日は、この優勝戦の展望コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。

１着条件の厳しい関門を突破してきた今節のベスト８。注目は何と言っても、33期最優秀新人である中村杏のデビュー初Ｖなるかというところでしょうか。
それに待ったをかける１級車勢、特に40ｍにはズラリ居並ぶ主力最重ハン勢６車が控え、活きの良い新人を早く捕まえようと、虎視眈々です。

そして今日、５年間勤め上げた「勝利の女神」からの卒業と、オートレース界を盛り上げる「新たなるステージ」への第一歩を迎えるAKIちゃんの門出を祝うかのように、優勝戦メンバーはオール地元・飯塚勢。この記念すべき開催を盛り上げようと、新人VS地元主力勢という構図で、華を添えています。


それではここから前予想に入ります。
優勝戦はいつものように、１車１車の短評形式となります。
今日も筑豊・飯塚地方は雨の心配は無さそうで、走路想定も昨日同様、良走路一本とします。



①中村　杏亮　（飯塚）　ハンデ　０

　準決勝は０ｍからの逃げ切りで、Ｖ候補の１人でもあった青山周を破っての優出となりました。33期最優秀新人として、黒川京に先を越された初Ｖの栄冠を早く手中にしたいところでしょう。
　今日の問題はとにかくペースで、どの程度のタイムを刻めるか。昨日の3.426は近況ベストで、このタイムなら逃げ切りもありそうな雰囲気はありますが、ポイントはハンデ構成で、20ｍにポツンと１人、30ｍに壁が無く、その後ろは主力最重ハン勢揃い踏み。そして、昨日の穴見先生のようなストッパー役も不在という事で、後ろからの攻勢が早まると思われます。「スタートから何も無ければ」3.426の機力でしょうが、１台に追い付かれ、２台に追い付かれ・・・となると、このタイムは落ちていきます（捌かれるタイミングでコースを外されるため）。残り目としては十分一考ですが、逃げ切りまではどうか・・・というのが正直な印象です。


②水本　竜二　（飯塚）　ハンデ　20

　20ｍに１人、前に壁が無いのは良いですが、後ろにも壁が無いのは厳しいの一言。２級車とは言え前も決してペースは遅くないため、追い付く前に追い付かれてしまい、展開面では厳しくなると思われます。


③有吉　辰也　（飯塚）　ハンデ　40

　準決勝はかつてのカミソリ５枚刃スタートを彷彿とさせる速攻で、すぐに10ｍ前を叩き切り、一気の抜け出し。終盤は浦田信とのマッチレースになりましたが、これを抑え切っての勝利となりました。
　今日、間違いなく展開のカギを握る１車となりそうです。40ｍ６車並びの最内、まずは枠なりで同ハントップスタートを決められる位置に有ります。前に壁が無く、良いところに目標を置きながらのレース。昨日の試走3.35、本走3.411では明らかに物足りませんが、今日の優勝戦に向けては更なる機力向上が望めるところで、3.40を切ってくるような状況であれば、十分争覇圏内まで見えてくるのでは、という印象です。


④瀧下　隼平　（飯塚）　ハンデ　40

　準決勝は80ｍ中枠から目の覚めるようなスタート攻勢、これが決め手となり、最後には抜け出しての１着優出となりました。
　但し、そのスタートはあくまで大時計から遠い80ｍハンデのものであり、スタート勘にはバラつきが出てしまうため、スタート速攻を決めたように見えても、どちらかと言えば周りが遅かった結果というように思われます。
　40ｍの位置となり、周りもスタート速攻タイプが揃い、今日はやや展開面でも厳しくなるのでは、という感じです。機力面では昨日も試走3.28と際立っていますが、基本的に試走タイムは出す方であり、ここからの更なる機力上昇は厳しいところ。ある程度展開を味方につける必要が有ります。


⑤鐘ヶ江　将平　（飯塚）　ハンデ　40

　昨日までで５連勝中と、波に乗っているイメージで、良走路ではキッチリ3.3秒台の本走タイムをマーク。機力面では上位のレベルにあると思われます。その上で今日の相手関係、内に④瀧下隼、外に⑥田中茂という、スタートにやや不安を抱える両者という事も有り、序盤を優位に進められる可能性が出てきています。やはり走路温度が上昇傾向にあるこの時期からは、スタートである程度好位置に付けられる事がポイントになるため、好スタートからの早め抜け出しに十分期待できると思われます。


⑥田中　茂　（飯塚）　ハンデ　40

　逆にこちらは、どうしてもスタートの不安が拭えません。どちらかと言えば追い込みタイプですが、それには圧倒的な機力が必要になります。近況は良走路でもそこまで優秀なタイムを残せておらず、この優勝戦メンバーに入ってしまうと、展開面でやや厳しくなる印象です。


⑦篠原　睦　（飯塚）　ハンデ　40

　前節ミッドナイト完全Ｖから今節も連勝を飾り、ここまで６連勝中。今日、２節連続完全Ｖを賭けての一戦となります。
　スタートに関しては申し分なく、展開面でも優位に進められる印象ですが、ポイントとなりそうなのが「昼間への対応」。ミッドナイトの冷えた走路では連日好タイムをマークし、他を寄せ付けない勢いが有りましたが、今日も走路温度の変化への対応が必要になります。


⑧荒尾　聡　（飯塚）　ハンデ　40

　準決勝は圧巻の走り、僅か２周で決着を付けてしまいました。そこからは一人旅で、マークした本走タイムは3.366。まだ走路温度も下がり切っていない時間帯であった事を考えれば、このタイムは相当評価されるべきものです。
　今日はメンバーが一気に強化されますが、大外でもスタートに関しては定評のあるところ。そして、10ｍ前が居ないという点も、昨日の様な速攻を決められるポイントになりそうです。スタートに関しては、すぐ内枠に⑦篠原睦も居り、ここに押さえられてしまうと苦戦の可能性も有りますが、それを踏まえても昨日の機力を見せられては、ここを中心視せざるを得ません。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2018.03.18]　飯塚
普通開催・最終日
【12Ｒ】優勝戦　　3100m（６周）
良
注①中村杏（飯）０
　②水本竜（飯）20
○③有吉辰（飯）40
　④瀧下隼（飯）40
▲⑤鐘ヶ江（飯）40
　⑥田中茂（飯）40
△⑦篠原睦（飯）40
◎⑧荒尾聡（飯）40

①中村杏の逃げペースにも拠るが、余程機力アップが見込まれない限り、主力最重ハン勢中心のレースになると見る。
但し、①中村杏が突然試走で3.31とか3.32とか出して来たら話は別。その場合は諸手を挙げて、彼の初Ｖに期待しよう。

＜良走路＞
本線（３単）：８－３５－１３５７
押え（３単）：３－８－１５７


以上です。
本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。