今年から、小倉競輪祭の場を借りて行われた、ガールズGP静岡のトライアルレース。
試行段階的な要素はありつつ、選手の不満を解消させようとする方向性そのものは、評価すべき。
ただ、どうやったら完全に選手達の不満が解消されるのか？は、今の時点では、私にも全く分からないが。
ブラック社会になってしまった日本。
その点を踏まえれば、むしろチヤホヤされ過ぎていないか？とさえ思えるガールズケイリン。
正直、私が知る限り、客のリクエストに答えられるほどの技量を兼ね備えているとは、言い難い。
というより、上の方の技量はさておき、下の方は、色々な意味で悲惨な状況で、格差社会ここに極まれりの感が強い。
格差社会は、何かを生み出すというより、人を選別する物差しのようである。
そんなこんなで、初日の番組とやらを見てみると、やっぱりねと言う番組が、最初からありました。
ガールズ9R
1番 石井 貴子（東京）
7番 石井 貴子 （千葉）
つまり、「同姓同名対決」。
JKAは、ガールズケイリンの売り上げを上げる為に手段を選ばなかったという事は、理解出来た。
発想も、タイミングも悪くはないと思うが、正直2人の区別も付かずに負けてる人がいるかと思うと、複雑な心境ではある。
案の定、千葉の方が1位で、東京の方がビリという極端な感じ。
東京の方が、正直興行的な不利益やデメリットが大きい様に感じる。
もうちょっと、ウマイやり方はないのだろうか？
そう思っていたら、2走目も、東京と千葉で同じ番組。
千葉が2着で、東京はビリという、これまた極端な結果に。
最終日は、東京が選抜戦、千葉が決勝戦。
勝負の世界の厳しさと言えば、それまでだが、そもそもガールズケイリンにそういう要素は必要なのだろうか？
必要最低限の衣食住が保証されない様な環境であれば、我々ギャンブラーが、痛い目を見るのが、当たり前ではないか？
ましてや、競輪なのにハラスメントが発生しているのは、異常だと思う。
JKAは、こういう危機に対して、無視し続けるのだろうか？
やはり、この国は危ない。
そう思わざるを得ない。
脳が腐った大人が大多数を占める状況では、無理はないのかもしれないが、犠牲がこれ以上大きくならない内に、存廃論議をすべきではないか？
そんなことを思いながら、選抜戦を見ていたら、またビリ。
直前の富山の完全優勝は、一体何だったのか？と思ってしまうぐらいの東京の貴子。
それに対して、千葉の貴子は、決勝戦4着。
こちらは、事実上ガールズグランプリ出場が決定しているので、決勝戦のプレッシャーとは無縁。
無難に終えた印象。
ひとつ問題なのは、問題の根源が同じでも、選手としてのキャリアが違うという点。
東京の貴子は、大きいレースでの活躍が無いが、千葉の貴子は、日本代表歴もあり、競輪の方でも、大きいレースでの優勝経験もある。
今年も、平塚ガルコレを制している。
年は、東京の方が4つ上だが、戦歴は、千葉の方が圧倒している。
ますます、ハラスメントだと思う。
小倉のトライアルの決勝を見ながら、私自身の車券人生を、今後どうすべきか？
どうやって、ギャンブルと競輪と付き合って行くのか？
考えさせられた、夜になりました。
選手達には、お疲れ様としか言えませんが、JKAさんも、興行を拡大するのは、勝手ですが、ブラック労働で、選手を潰そうとするのだけは、勘弁して欲しいです。