今でこそ、日本選手権競輪はGWに移動したが、以前は会社で言うと年度末の3月中旬の超忙しい時期と決まっていた。その忙しい中を色々と工面してダービーの決勝戦だけはと競輪好きは嘘ついて会社さぼったり、行けるダチに頼むなり何として投票していたものだ。
ダービーの決勝が終わるのが春が来る合図とも思っていたものだ。
そんな平成元年初の競輪ダービーが行われていた頃は滝沢正光(千葉)の独壇場
。
前年度も立川ダービーを鬼神のような強さで優勝していた。
そこに待ったをかけようとしたのが『ロスの超特急』坂本勉(青森)だった。
先行力は滝沢とドッコイドッコイの強さでどちらのラインが出切るか?主導権を取るのかが予想の大きな焦点だった。
第42回花月園日本選手権競輪の決勝メンバー
①郡山久二(大阪55期)
②滝沢正光(千葉43期)
③坂本勉(青森57期)
④新谷隆広(群馬48期)
⑤藤巻昇(北海道30期)
⑥小川博美(福岡43期)
⑦佐藤仁(秋田58期)
⑧東出剛(千葉50期)
⑨工正信(広島55期)
青板で正攻法の位置の②を⑤が斬って最後方にいた北日本⑦③が先行しようとするも、単騎の55期勢のがまずは①が先行位置に入った③の後ろを②と競りの形に、最終Bでは今度はインから⑨が②とのマーク戦に勝ち③の番手奪取して優勝かと思われたその瞬間、中段をキープしていた黄色いユニフォーム⑥が脚を消耗した②③のスター選手を私史上サイコウの豪快な捲り一発で沈めた。
どちらかと言うと、九州黄金コンビの中野・井上の影に隠れがちではあったものの、脚を貯めての狙い澄ました捲り一発は穴党には人気が絶大だった。特別競輪決勝戦の大舞台でこんなに豪快で、見事な捲り一発は後にも先にもこの小川博美が放ったこのレースが一番記憶に残っている。
オールドファンなら、まぶたに焼き付いていることでしょうが、若いファンはyoutubeにも今もアップされてますので是非一度、ご覧になって欲しいもんです。
『捲り頃』と言う単語を先輩から教わったのもこのレースでした。いい響きですよね!
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コメント(2)
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捲り一発!
juro
でしたよねぇ~😨
決勝進出逃した井上茂徳から、『余計なこと考えないで、十八番の捲り一発だけを狙って行け‼️』のアドバイスを頂いていたようですね‼️😁