◎人気の菅田壱道はあまり買わない主義だけど、番手が大槻寛徳の場合は話が別だ。
一月――。和歌山記念競輪二日目二次予選は菅田の上がりタイム十一秒六の捲りにマーク大槻は一車輪のまま。
二月――。豊橋全日本選抜競輪二日目二次予選が菅田「十一秒七」の捲りに大槻は「四分の三車輪」一杯で、最終日は菅田「十一秒九」に大槻「一車輪」でやっぱり捲り・マークそのままの一二着だった。ま、すべて菅田の持ち味である? バック線を取らない遅い捲りだから仕方なしなのだろう。
そして昨日(二月二十日)の名古屋FⅠ初日――。菅田はカマシ気味の仕掛けとなり、常より長い距離を踏むこととなったものの(それでもバック線は取っていない)、グングン掛かってゆくスピード満点の捲りに、この一ヵ月菅田をまったく差せない大槻を三度見させられている俺は、またそのままかァと諦めかけたが(裏目を少々買っていた)、チョンと音が聞こえたかのように、スッと四分の一車輪、差していた。「四度目の正直」の配当によろこぶのもつかのま、さてさて決勝はどちらを買えばいいのだろう・どちらの順番とおもいこめばよいのだろうと黙考しはじめたのであったが……。
本日(二月二十一日)の準決で大槻寛徳が敗退してしまい、俺の贔屓にしている宮城コンビの「順番」に関する推理は持ち越しとなった。
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