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七月一日からの恩赦

2020/07/01 13:54 閲覧数(816)
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 好きな選手だから買う、嫌いだから買わない――。そんな偏屈な縛りは己のギャンブルをゆがませるだけで、せめて嫌いでも押さえるぐらいの度量は必要である。
 いい加減な地乗りをしたから買わない、コメントがおふざけに過ぎるから省く、常にETC(ノー・ブロック=別線の捲り素通り)だから(例えキレ鋭くとも)避ける……。「微罪」から「重罪」に至るまで、我が独善の競輪閻魔帳に「貯める」はいいが、愈々買う車券などなくなってしまう。
 七月から三ヶ月間、大レース以外「七車立」の競輪になるのだから余計、狭量なおこないは棚上げしなければ……なンて只自身の駄目なギャンブルの底を脱すべく、悪足掻きの拙い一手を呟いているだけだ。
 十年以上前の大宮記念――コメント「決めず」、顔見せが人気本線の後ろ、本番は更に異なる別線にマーク、と俺を逆上させたA選手。随分昔の西武園記念(特別競輪だったかも知れない)の敗者戦――きっぱり「先行の番手」と発しながら、競る素振りすらなかったB選手。筋の三人で先行態勢、番手が別線の捲りを振ったらその後ろから構わず内(それも一度や二度ではない)――「ライン三番手」の理解なきC選手……挙げればきりがないけど、とにかく全員七月一日を以て恩赦とする(といっても帳面に記した選手の半分近くは既に引退してしまった)。
 七人と九人の競輪は似て非なるもの、と記せば反論もあろうが、大きくも小さくも「根が異なる」は小生の私見である。もちろん七人の競輪は各階層とも既に現存する。が、S級トップクラスによる七車立の予選・準決・決勝なる企画は未知のものだ。どのくらい先の話になるのか皆目見当はつかぬものの、後年、今回の苦心苦肉の興行企図がどう総括され、未来の競輪にどんな影響を及ぼすのか、興味は深い。
 七車立の競輪を走る「清水裕友と松浦悠士」は俺の濁った心眼にどう映るのだろう――。

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