午前中に寄ったテイクアウトの店、大半が携帯電話を出して並んでいるのを見て、おもわず腰が引けそうになる。順番が来、オーダーしようとすると(もしくはオーダーするやいなや)携帯電話のアプリだか、ご登録だか、会員だか、何某ペイだか、日本語じゃないような日本語で聞かれ苛々しかけたが、スイマセンなにもないですと愛想なく返した。知って得すること・知らなくて損することを親切心でいろいろ説明してくれるのだが、申し訳ない、可愛い御嬢ちゃん。
俺だって何種かのポイントを使うことはあるし、貯まればそりゃ嬉しくないわけはないが、雨後の竹の子のように増殖する「ミニマム」サーヴィスにはついていけない。
映画『仁義なき戦い』の何作目だか忘れたが、狂気の組長を見限り、「ついていけぬ」の一言を残し、他の組にくら替えした若頭は室田日出男だったか。『仁義――』には先日訃報が届いた田中邦衛も全作(だったとおもうが記憶は怪しい)出演していて、田中演ずるマキハラがほんとよかった。
巷の当たり前にも、令和の競輪にもついていけない男の「四日市GⅢ」の決勝予想です。
準決の松浦悠士は11秒4の捲り。直線で和田健太郎に厳しく持って行かれてもびくともしなかった。強い。マークの原田研太朗は一車輪遅れての流れこみだが、松浦以上に膨れてから詰めたものだから評価は出来、これをモノサシにすれば、スンナリなら逆転可能という考えも浮かぶ。また松浦悠士の番手かぁ……しかも中四国は四人結束……更にけっこうな豪華面子……揉まれればアッサリ消える? 無風なら抜きすぎちゃう? 一番買いやすいはずの寸チョンが一番難儀におもえるのは、きっと捻くれた俺の性質のせいだろう。第一感の「揉まれる」か「抜きすぎ」を採用し、どちらのパターンでも「相手役」には平原康多をキャスティングします。
⑦③と④③の二車単という妙な買い方(過去にハラケンのポカには幾度も遭遇しているが憎めないのは何故だろう)。
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