みなさん御存知のとおり、競輪はまた「システム障害」・・・・・。
　初めてのことではなく、「また」なんですよね、「また」。

　「たかが競輪」だから、新聞記事もネットも大きく取り上げないし、開催中止になったところで、人々の日常生活に支障をきたすことなどありません。
　競輪選手、競輪ファン、競輪関係者にしか、このことは影響しませんから、世間の話題や問題にされることはないでしょう。

　だからなのですか、ＪＫＡさん。幾度も同じ失敗を繰り返すのは。

　当然、この件に関する損害が大きいのは分かりますし、関係の皆様の御苦労は大変なものとお察しします。

　「選手（や観客）の安全を確保できない。」などの理由で中止にするのは大切なことですが、システム障害、周回誤認など、日頃からの備えや反省の繰り返しさえしていれば起きないような理由で「中止」となるのは、ちょっとあり得ないかなぁ。

　来週からは親王牌。中止順延となった松戸開催の千葉記念は現在のところ２日順延していますが、この開催を強行すると、親王牌に出場する選手は中２日での参戦になってしまいます。
　そういうこともあって、千葉記念はおそらくこのまま開催中止を決定するとは思いますが、開催を強行しても、中止にしたとしても、親王牌に出場する選手の調整には大きな影響を与えることは間違いありません。

　私は、「システム障害」なんかの理由で、今後の選手の結果までをも変えてしまうのではないかと懸念しています。

　未来のことをどうこうと、推測などで語るのは良くないかもしれませんが、親王牌の結果を見たときに、「システム障害」がなかったら結果は違っていたかもしれないと、私は思ってしまうと思います。

　選手は一流ですから、負けや結果を「システム障害」なんか理由にしないでしょう。

　選手は、日々積み上げたかけがえのない努力、ファンの声援、家族や仲間の支えによって戦いに挑み、見る者に夢や希望を与える、並の人間にはできない素敵な役割を有した選ばれし者。

　それらすべての過程が美しく織り交わって、結果に結びつくことがやはり理想です。

　その選ばれし者が大きな夢と感動を与えてくれるよう、多くの関係者が汗を流し、多くのファンが（それぞれかたちや思いは違えど）声援を送るから、「競輪」などの公営競技が今日まで長い歴史を築き上げてこられた？のでしょう。

　車券が買えないのはどうでも良いこと。２、３日の休養もたまには必要です。

　今も、復旧に向けて多くの方々が、食う間、寝る間を割いて取り組んでおられることを思うと胸が痛みます。

　今回のような中止の事象は、おそらく「競輪」にしかなく、ＪＲＡには絶対にないだろうし、ほかはちゃんとやっています。

　もう２度と、こんな理由でこんなことにならないよう、本気で改善いただきたい。

　われわれは、こんなにバカげたことがあったって、「競輪」のことを嫌いにはなれないのですから。

　多くの人々の日常に、選ばれし者が叶えた夢から受ける感動や歓喜の夢にあふれた「競輪」がありますように。