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ラストラン

2018/12/24 22:56 閲覧数(881)
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募集テーマ:あなたが選ぶ今年のベストレース

クリスマスイブの今日。伊東の第1レースは、6番車、神奈川の小島壽昭選手の引退レースだった。
メンバー構成上、南関東の自力選手がおらず、当日補充の1番車、静岡の鈴木太生雄選手が前を任された。そして後ろは5番車、神奈川の後輩、宮下選手が固めた。他のラインは2番車、岡山の龍門選手、7番車は埼玉のルーキー尾崎選手。共に自力型の2人がレースを支配するだろうと予想されていた。
レースの方は前受けの南関ラインの先頭、鈴木選手が残り2周から誘導を外しメイチの先行。(もうこの時点で涙腺はヤバイ状況だった)間もなくジャンが鳴り、捲りを狙う尾崎選手を牽制しながら自らも捲りを狙う龍門選手。メイチ駆けの鈴木選手をマークする小島選手が渾身の捲りを放ったのは残り半周手前からだった。懸命にペダルを踏む緑色の弾丸。それにピッタリマークする宮下選手。そこに、尾崎選手をさばいた龍門選手が最終コーナーから詰め寄る。宮下選手は車体を横に振り、懸命のアシストをするが、そこを乗り越えて小島選手を差しにかかる龍門選手。
ほぼ同時のゴール。………直後、カメラが追っていたのは、6番車の小島選手だった。『8分の1差』この差を演出するために、どれだけのアツい思いがあったことか。
ラストランの小島選手を引っ張った鈴木選手。絶妙のアシストをした宮下選手。本気で差しに行った龍門選手。ライブ映像からは表情をうかがうことができなかったが、小島選手の緑色の背中が全てを物語っていた。
間もなく平成最後のグランプリが控えている。ただ、競輪の見所はチャレンジの負け戦であっても、そこには走る選手一人一人のドラマがある。
ラストランを勝てる選手は中々いないものだ。通算515勝を飾った小島選手。お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
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