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川口・普通開催最終日展望~その前に、今日もまずは飯塚の不成立事象について~

2018/05/17 8:46 閲覧数(1239)
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皆様、おはようございます。

5/17(木)、今日のオートレースは、川口(昼開催)が最終日を迎えます。

さて、今日も、いつものルーティーン(前日振り返り+今日の前予想)の前に、5/15(火)飯塚ミッドナイトオート最終レース(優勝戦)における不成立(全返還)について触れておきたいと思います。

まず、昨日のコラムで下名は、
「一過性の事象として例えばお詫びの文言を出して終わり、というようにしてしまうのではなく、なぜこのような事が起きたのか、正しく原因を分析し、一刻も早く再発防止策を講じる事が必要になると考えています。」
と記しました。

オートレースオフィシャルサイトには、即時性は無かったものの、1日を経過したところで「5月15日ミッドナイトオートレース優勝戦の不成立について」という記事がアップされておりました。
その内容、以下に全文を掲載しますと・・・

「5月15日ミッドナイトオートレース
 優勝戦の不成立につきましては、周回誤表示(5周回目の青旗が振られなかった)の為、不成立となりました。
 お客様には大変ご迷惑をお掛けいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。
         飯塚オートレース場
         開催執務委員長
         競技委員長 」

・・・以上。という事です。

・・・これ、まさに「お詫びの文言を出して終わり」という事でしょうかね。

いやいや、ですから「一過性の事象として例えばお詫びの文言を出して終わり、というようにしてしまうのではなく、なぜこのような事が起きたのか、正しく原因を分析し、一刻も早く再発防止策を講じる事が必要」だと思うのですが、この文章からはそれが読み取れません。

これを見た我々ファンとしては、「あ、これは再発防止する気無いな」と、普通に思ってしまうでしょう。
仮にまた同じような事象が発生したとしても、それは仕方ない事じゃね?というような思いが見て取れますよ。

なぜ、お詫びの文言の後、少なくとも、
「今後、二度とこのような事象が発生しないよう、再発防止に取り組んで参ります。」
の一言が無いのでしょうか。

(「少なくとも」と記したのは、上記だけでも足りなくて(つまり、再発防止に取り組んでは見るけど結果は出さないよ、という事にもなるので)、更に「再発防止策を策定の上、当オフィシャルサイトを通じてお客様に提示致します」ぐらいのニュアンスまで無いと、その取り組みとしては不十分と考えています)

ちなみに、飯塚オートのオフィシャルサイトにもこの件に関する記事はありましたが、全く同じ内容でした。

昨日のコラムでも触れた通り、レースとしては基本的に成立していたはずの状況からの不成立、という事象から見ても、当然、再発防止策を講じ、それを公表する事は最低限の努めであると思うのですが・・・。

ただ、これに関して動きが全く無いわけでは無さそうで、オートレース選手会飯塚支部長の松尾学選手が、自身のTwitter(@goblinnoyakata)で、
「本日関係者様とレース内容についてお話を聞きました。聞き取りについて私は物足りない状況。次節の飯塚開催で協議します。」
という内容をツイートされておりました。
特に松尾学選手は、今のオートレース業界に危機感を感じてらっしゃるお一人で、選手会支部長の立場から様々に動いていらっしゃるようです。その動きが、この旧態依然としたオートレース業界へ楔(くさび)を打ち込むキッカケになれば良いと思います。

また、昨日のコラム執筆時点では時間が無く、規則の面での検証が出来なかったのですが、下名のTwitterでもフォロワーの方からコメントを頂戴したり、また昨日の当コラムに対してもコメントの方で情報を頂きまして(turbo様、情報提供ありがとうございます)、JKAのサイトにアップされている「小型自動車競走の審判の要領」というPDFファイルをダウンロードし、内容を確認しました。

直接的な原因は、turbo様から頂いたコメントにて指摘されている通りで、
「小型自動車競走の審判の要領」第3章 執務の要領 - 第 10 節 周回通告員の執務 - 4 競走
に記されている以下(2)~(4)が適切に運用されていない事、になると考えています。

(2)周回通告員は、全車が決勝線を異状なく通過したのを確認した後、先頭車に重点をおいて競走を注視する。
(3)周回通告員は、周回ごとに先頭車が周回通告表示装置等を視認できる位置に到達するまでに、審判長の確認を受けた上、これを明示する。
したがって、全車が決勝線を通過する前であっても、先頭車が周回通告表示装置等を視認出来る位置に到達するまでに、次の周回数に切り替えて表示する。
(4)周回通告員は、競走車が最終周回に臨む際は青旗を、また競走終了の際はチェッカー旗を振って合図する。ただし、周回遅れ等の競走車があり、審判長から指示を受けたときは、当該競走車への青旗の掲示を行わない。

今回の事象の背景にある事実として、「水崎選手が先頭車に対し大きく遅れる形で追走していた(レースを続行していた)」という事が有り、それと照らし合わせて考えると、(2)に関しては「先頭車に重点をおいて競走を注視」できていたかどうか。その上で、(3)として、周回通告が適切なタイミングで行われていたか。「全車が決勝線を通過する前であっても、先頭車が周回通告表示装置等を視認出来る位置に到達するまでに、次の周回数に切り替えて表示する」と謳われているのですから、大きく遅れていた水崎選手の通過を待つ必要は無かった事になります(重要なのは先頭車、という事)。しかし、昨日のコラムでも示した通り、このレースにおいて、周回通告板(電光掲示板)が残り「2」周から「1」周に変わるタイミングが明らかに遅く、先頭車が3コーナーを通過する頃にようやく変わりました。これは、実は非常に重要な事で、このタイミングがその後の判断を誤らせる遠因になったと言ってもいいかもしれません。というのは、選手に「次が最終周回だよ」と知らせる術は、「ゴール線にある周回通告板(電光掲示板)」「周回通告員の青旗」の他に、その手前の3~4コーナーにある「周回確認灯」(周回通告板が「1」の時に黄色灯が点滅する)があります。通常は、残り1周に入る手前の3~4コーナーでは、この「周回確認灯」が点滅しています(既に周回通告板は「1」に変わっているため)。しかし、前述の通り、このレースの時に「2」から「1」に変わったのは先頭車が3コーナーを通過する時。つまり、その「周回確認灯」の前を選手が通過するかしないかのタイミングで点滅し出した事になります。これによって、例えば「本来の手順で、残り1周である事が伝わったかどうか」が怪しくなり、青旗を掲示して良いかどうかの迷いが生じた、というような事が起きた可能性が有ります(勿論、その可能性の言及については、当事者のヒアリングが不可欠ですが)。

その上で、(4)。「周回遅れ等の競走車があり、審判長から指示を受けたときは、当該競走車への青旗の掲示を行わない。」
ここで「周回遅れ等の競走車」とは、「周回遅れとなった競走車又は周回遅れとなるおそれがある競走車」の事と示されていますので、実際に周回遅れになっていなくても、「周回遅れとなるおそれがある」と判断された時点で該当する事になります。
つまり、「原則は全車に対して青旗を掲示しなければいけないが、周回遅れになりそうだったら、青旗の掲示をしなくていいよ」という事が規則として明言されている事になります。そして、それはあくまで「審判長から指示を受けたとき」。

・・・と言う事で、直接的な原因としては「周回通告員の執務が適切に運用されていない事」となるのですが、根本的にはその上、「審判長の執務が適切に運用されていない事」という結論になるかなと思います。

同じ「小型自動車競走の審判の要領」には、「第3章 執務の要領 - 第1節 審判長の執務」として、審判長の責任範囲が示されています。この中の「6 競走」として、

(3)審判長は、周回ごとに周回数を把握し、周回通告員の周回通告を確認する。
(4)審判長は、周回遅れとなった競走車又は周回遅れとなるおそれがある競走車(以下「周回遅れ等の競走車」という。)があり、他の競走車に周回を誤認させるおそれがあると判断したときは、周回通告員に対し周回遅れ等の競走車への青旗の掲示を省略するよう指示する。

という事で、先ほどの「周回通告員の青旗の掲示有無」は「審判長が指示」する、という事が明言されています。
即ち、最終的な責任は審判長にある、という事になるわけです。

前述の通り、周回通告板(電光掲示板)が残り「2」周から「1」周に変わるタイミングが遅すぎて、残り1周に入る手前の3~4コーナーでは、この「周回確認灯」の点滅による選手への通知が適切に行われていなかった可能性が有りますが、それによって審判長が青旗の掲示有無に対して判断を誤った(もしかしたら、咄嗟の判断で青旗掲示を止めさせる判断をしたかもしれない?)という事も十分考えられます。そして、そもそも、周回遅れになりそうな車があれば、青旗掲示の義務を果たさなくても良い事になるわけですから、あくまで先頭車に注視し、本来の運用通り、水崎選手を除く前団6車が通過した直後に、周回通告を「2」から「1」に切り替えるべきであった、という事にもなると思います。

・・・というか、個人的には、ほぼ原因は上記の通りなのでは?とすら思えてきています。

ただ、これはあくまで下名の推測に基づく話であって、その全容解明と今後の取り組みとしては、まずは原因調査(関係者へのヒアリングは必須)、その上で再発防止策を講じ、それをファンに対して公表する、それぐらいは絶対に必要であると改めて申し上げておきたいと思います。


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さて、前段が長くなり過ぎてしまいましたが・・・ここからは通常の内容に戻ります。

昨日に引き続き今日も「川口5R」の方の前予想で、皆様のご機嫌を伺います。

では、今日もまずは振り返りから参ります。

---昨日の振り返り---

(印は良走路想定)

[2018.05.16] 川口
普通開催・3日目
【5R】一般A戦  3100m(6周)

1着 △③川原剛(川)20
2着 ○⑤佐藤正(川)20
3着  ④石井志(川)20

4着 ◎②橋本陽(浜)0
5着 ▲①吉田富(浜)0
8着 注⑥平川博(川)30

3単:③⑤④  22,310円  ハズレ

<自賛の弁/反省の弁>
昨日も決して展開は悪くなかったとは思いますが、やや0m両者のペースが上がらず、20m勢の上位独占となりました。タイム自体は遜色無かったと思われる0m両者でしたが、10mの壁が無かった事で20m勢の進出が早まったと考えるべきでしょうか。「熱走路は中ハンデ勢から」は、最近のオートレースの「格言」と言っても過言では無いと思っていますが、スタート遅れの懸念もあった④石井志も含めて、その中ハンデ勢で上位独占となれば、いよいよこの方向性を重視すべきという気がしてきました。

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さて、ここからは今日の前予想となります。
関東地方は、曇り時々晴れの予報。にわか雨の可能性はゼロではないものの、基本的には雨の心配は無いと見ています。更に気温の上昇も予想され、今日も走路想定は文句無しの「良走路」、またそれなりの熱走路を想定します。


<ハンデmの後の印>
 △:今節よりハンデ10m軽化
 ▼:今節よりハンデ10m重化


[2018.05.17] 川口
普通開催・最終日
【5R】一般A戦  3100m(6周)

注①片岡信(浜)0
○②藤達也(山)10
△③石井志(川)20
 ④山本道(山)20
◎⑤深沢隆(川)20
▲⑥櫻木公(飯)30
 ⑦竹谷隆(飯)30
 ⑧武藤博(川)30

今日も走路温度は高い想定で、中ハンデからの抜け出しを狙う。20m3車の中で、今節スタートがあまり切れていない④山本道、元々スタートがそれほど早くない③石井志が相手であれば、⑤深沢隆が大外からでもカマして先行すると見る。その形に持ち込めれば、あと残るは2車、6周回かけて捌いて行くのも時間の問題か。
これに対抗し得るのは、その攻めがやや遅れた場合、単独10mから前1車を捌く形になる②藤達也の早め抜け出し。更には、30mでも最内の⑥櫻木公が先行態勢から前を追う形になれば、十分車券圏内まで。
30mも外枠勢は迫力に欠け、先行出来ないと追走の間にタイヤが終わってしまい、追い切れずの場面が有りそう。やはり連下候補は前々から。①片岡信の逃げ粘り、或いは20m最内枠ならスタートの残す可能性も有る③石井志の、それぞれ残り目を狙う。

<良走路>
本線(3単):5-26-1236
押え(3単):2-5-136


以上です。
本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。

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コメント(2)

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深谷兄(ヤマノナカ)

Kazz様
オートレースの不成立案件は、なかなか理解し難い点があり、私のようなたまにしか勝負しない人間には「何で?」の一言に尽きます・・・
オートファンの新規獲得に絶好のミッドナイトであれをやられては、たまったものではありませんね(汗)
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Kazz

>ヤマノナカさん

コメントありがとうございます(^^)
おっしゃる通りですね。ミッドナイトに関しては、その時間帯から、特に競輪等、他競技からのご参加も多いと思いますが、だからこそ詳細な説明が求められるはずなんですよね・・・。
どうもこの、旧態依然という感じの業界の姿勢には、疑問を呈さざるを得ません・・・。
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