連載企画

けいりんの
ルールを学ぶ

第5回 ~選手について知っちゃおう! その2~

更新日:2017/10/27 カテゴリ:競輪


秋はおいしいものがいっぱいですね~♪
栗のアイス、紫いものアイス、カボチャのアイス・・・アイス食べたい!!
それでは、第4回にひき続き、第5回も競輪選手をとりまく制度についてご紹介します ヾ(@°▽°@)ノ
読んでいて分からないことがあったら・・・そこは百聞は一見にしかずということで!
実際に競輪場に行って確かめてみてくださいね☆☆


【選手には飛び級もある】
●開催
競輪のレースは基本的に、3~6日間のレースを勝ち上がって優勝者を決定するトーナメント式で開催されます。
っと前回ご説明させていただきましたが、覚えていますか?(^o^)
この「3~6日間のレース」を1セットと考えて、1開催と言います。
競輪では基本的に、出場する選手は1開催の間は変わりません。
同じ選手が1日1レースを走ります。(1日2回走ることはないのです!)

●特別昇班と特別昇級
第4回で選手の昇級昇班は半年ごと、とお勉強しましたね。
(忘れちゃった方は、「第4回 ~選手について知っちゃおう! その1~」 をもう一度チェック!)
でも…実は……半年を待たずにいきなり飛び級できちゃう制度もあるのです!


基本的には9人でレースをする競輪ですが、A級3班だけは「チャレンジレース」という7人制のレースを走ります。
1開催中に出場する1日1レースの「チャレンジレース」をすべて1着で勝ち上がって優勝すると「完全優勝」です。
そして3開催連続で完全優勝すると特別昇班(とくべつしょうはん)となり、A級2班に昇班するのです!



ただ9連勝すれば良いわけではなく、3開催の連続優勝が必要なのです!これがとっても大変なところ!
途中で2着や3着になってしまうとまた一からやり直しなので、プレッシャーもあります(>_<)


同じ制度がA級1・2班の選手にもあります。
3開催連続で完全優勝すると特別昇級(とくべつしょうきゅう)となり、S級2班に昇級するのです!

飛び級できる選手は、次のステージに進む実力が既に身についている選手というわけですね☆


●レインボーカップ
こちらは一発勝負の単発レース!!!
その名も「レインボーカップ」♪3着までの選手が昇班(昇級)できるレースです。
レインボーカップは前期(6月)と後期(12月)にそれぞれ1レースずつ行われます。
A級3班の選手がA級2班に昇班できるレースを「レインボーカップチャレンジファイナル」と言います。
A級1班の選手がS級2班に昇級できるレースを「レインボーカップA級ファイナル」と言います。
ややっ、レース名に脈絡がなくて、ちょっぴり覚えづらい!という嘆きの声が聞こえる…?
そーんなときはっ、A級3班の選手の走っていたレース名を思い出しましょう!
そう、チャレンジレース!!
だから「チャレンジ」のファイナル(=決勝戦)、「A級」のファイナル(=決勝戦)と考えればばっちりです☆☆
レインボーってなんやねん?という気持ちは、皆さんの胸の中にしまっておいてください…[壁]_・)_・)_・)_・)

ちなみに平成29年度後期のレインボーカップは以下の競輪場で開催されます。
チャレンジファイナル・・・佐世保競輪場(12月17日)
A級ファイナル・・・広島競輪場 (12月24日)



【選手になるための学校】
選手にまつわる制度についてお勉強してきましたが、そもそも競輪選手って、どうやってなるものなのでしょう??
答えはズバリ学校に通う!
選手になるための学校に入学して選手を目指します!ヽ (・ロ・ )ゝ

「日本競輪学校」は、日本に一つしかない競輪選手専門の養成学校です。
入学試験を突破した一握りの生徒たちが5月に入学し、3月に卒業を迎えるまで約11ヶ月の寮生活を送ります。
寮への携帯電話の持ち込みはNG。男子生徒と女子生徒の私語は厳禁。
分刻みできっちり決められたスケジュール。テレビの視聴可能時間すら決められている生活…ひゃ~(゚д゚;)
そんな恐ろしく厳格な環境の中で競輪のルールや一般教養などを学ぶかたわら、厳しいトレーニングを重ねて心身を鍛えているのです。
なお、厳しいトレーニングの一部は☆コチラ!☆のレポで垣間見えちゃいます!

高校を出たばかりの18歳、脱サラした3X歳、別スポーツからの転身者など生徒たちの境遇は様々ですが、
競輪選手になりたいという熱い思いを共有しながら集団生活を送っています。
部屋が一緒だったり、クラスが一緒だったり、いわゆる「同じ釜の飯を食う」関係です。
一緒に入学し、卒業する生徒たちは「同期」であり、特別な絆が芽生えた盟友、そして好敵手なのです。
2017年現在は、113期(男子)と114期(女子)の生徒が在学しています!
プロ選手としての国家資格をゲットして2018年3月に卒業すれば、7月頃には晴れてデビュー予定です!
待ち遠しいですねp(*^-^*)q
※ガールズケイリンが復活した102期以降は奇数期が男子、偶数期が女子としてカウントされています


【選手の所属について】
選手はJKA(ジェーケーエー)という団体に登録されると、プロ選手ということになります。
そして同時に、「日本競輪選手会」という団体(一般社団法人)にも所属します。
選手会には現在37の支部があります♪

選手はレース場で走るだけではなく、この選手会で様々な活動をしています!
たとえば子供たちのための自転車教室の開催、自転車競技振興のための活動、震災時の募金活動やチャリティーオークションの実施など、
社会のための取組みを沢山行っているのです!
また、時にはオリジナルグッズ作成も…!?

都道府県毎に支部があるというわけではなく、青森支部に秋田県や岩手県の選手も所属している、という具合です。
選手にとって、そして競輪にとって、「地区」というものは、とってもとっても大切!!
地区については次回、もう少し詳しくご紹介しま~す(・▽・)/

今回のまとめ!



次回は「ラインってなに?」を更新予定です☆


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