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時の流れとその風景

2017/06/21 17:12 閲覧数(720)
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昨日は久々のOFF☆
天気も良い事だし、上野あたりをぶらりと。
そーです!『とみ散歩』でございますm(__)m
基本、俺の散歩のテーマは『あの頃を巡る』どゃ!
今回は、上野恩賜公園の顔として70年間の時を刻み、惜しまれながら昨年の8月末にて閉園になった『上野こども遊園』を探訪。
何故、廃園になってしまったのかを調べてみた。
wikiによれば『上野恩賜公園を世界的に誇れる場所にしたい…』と。
要は、オリンピックに向けての整理と捉えるのが正解かと感じる。
しかしよぉ〜
70年も続いた施設を、世界的云々と理由だけで、あっさりと撤去してしまうなんて残酷すぎやしませんかぃ?
まぁ、時代と共に遊びのスタイルも変わって行くのは当然としても、この場所を遊び場として育った今の大人達の思い出は勿論。
そして、現在の子供達のオアシスが失われて行くのは悲しい限りだ。
逆に考えれば、昭和丸出しのレトロな場所こそ、外国人にとって注目を集めると思うのだが…。
そして、この『こども遊園』に隣接する売店の様子が気になり立ち寄ってみた。
安心した…
此処だけは時間が止まっていた。
トタン造りの佇まい。
『氷』やら『ラムネ』の旗が風に揺られる光景はあの頃のまま。
間口一軒も無い『御食事処』の暖簾の奥の店内では、カレーを旨そうに頬張る老婆と、気忙しく働く店主と女将さんの姿。
忙しそうだな…と思っていたら『いらっしゃい!今日は暑いね〜何にする?』と、店主が出てきた。
店先のアイスケースが目に飛び込んで来た。
そのアイスケースの中に、昔懐かしい『アイスキャンデー』の御姿を発見!
勿論、ひとつ購入。
俺らが子供の頃、チリンチリンと鐘を鳴らしながら自転車で売りに来てましたよね〜!
また御目にかかれるなんて嬉しいですよ!
『昔は、上野にアイスキャンデー屋が三軒あってね、今は一軒だけになっちまったよ。いつまで有るのか分からんよー!今のうちに味わっときな!』
威勢良く元気に答えてくれた店主ではあったが、ふと俯いた横顔に移り変わりゆく時代の残酷さと悲しさを感じずにはいられなかった。

店先に置かれた丸椅子に腰掛け、アイスキャンデーを舐めながら煙草に火をつける。
煙草の青い煙と晴れ渡った青空と…
そして、過ぎ行く時間が同化した午後のひとコマであった。

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