中野浩一　国持一洋　高橋健二　緒方浩一　山口健治　尾崎雅彦　　etc

　私が小学生時代、夢中になって追いかけた。上記の選手だけではない。その当時の選手に夢中だった。

　私は、ようやく５０歳に手が届く年齢だ。この年齢なら、上記の選手の全盛期を知っているのは少し違和感があると思う。しかし、私は小学生時代に競輪にはまってしまった。競輪好きな父に連れられ、当時月２回の日曜日は必ず競輪場。まだ、鉄火場の雰囲気満載であった競輪場に、どちらかというと貧弱な小学生がうろうろしていた。（母親は日曜日、アルバイトをしていたので、注意を受けずに済んだ。）

　我が家は、某スポーツ新聞が宅配されており、私の愛読書は、スポーツ新聞。そこで、平日、学校から帰宅後、そこに競輪欄を開き、開催が確認されると、予想にあけくれいた。当時は、前半２枠複、後半２枠単のみの発売で、仮想１点勝負で（お金は賭けられないが）予想。翌日の、結果を見て、検証の繰り返しだった。４０年以上前のことだったが、今よりも１点勝負ゆえ、真剣さが、勝っていたと思う。

　平凡で、運動神経もなく、目立つのも嫌いな小学生時代。私が、密かに誰にも負けずに取り組んだのが競輪だった。日本一とは言わないが、競輪に取り組んだ情熱は、当時の日本の小学生百人の中にいるのではないかと思う。

　人生の、大半を競輪と過ごしているような、しないような人生であるが、間違いなく競輪は面白い。