競輪界の一番長い日が終わった。

小倉競輪祭は平原康多が先行した武田豊樹の番手から抜け出して優勝、「一発ツモ」でグランプリの切符を掴み取った。

逃げた武田が②着、③着も神山雄一郎で関東ワン・ツー・スリー、ラインの結束力が他派を上回った。

グランプリへの賞金争いも確定、Ｇ１を勝った平原、村上義弘・村上博幸・武田豊樹・稲川翔・深谷知広の他に浅井康太・神山・岩津裕介が年末の岸和田で１億円をかけて争うことになる。

一方の松戸ガールズケイリン決勝は貫禄者・加瀬加奈子が山原さくらの挑戦を退けて圧巻の完全Ｖを飾った。

レースは田中まい→濱田瞳→矢野光世→加瀬→山原→石井貴子（東京）→浦部郁里という初手の隊列、これだと山原が加瀬を差し切った高知の再現があるようにも見える。

しかし「加瀬と力勝負」というコメント通りに山原が加瀬後位をはずして先に動くと矢野を叩いて主導権、矢野→浦部が続く。

加瀬は４番手から捲り勝負、外々を回らされて並の選手なら苦しいところであるがここからがガールズケイリンの顔である加瀬の面目躍如、突っ張る山原を外から力でねじ伏せてしまった。

後方から捲った田中が②着に届き山原は③着、田中に併せる形で矢野後位から捲った浦部も差はなかったが惜しくも④着となった。

加瀬はただでさえ強いがこの松戸は特に強い。

今日も山原の先行を軽くひと捲りで力の違いを見せつけた。

まだまだ健在、依然トップクラスの一角を占める。

田中は後方になったものも捲った加瀬を追う形で山原を交わして②着、しぶとさを発揮した。

山原は有言実行、結果はダメだったがあのまま番手にいて勝ったとしても今後には繋がらない。

今回は正直初日からあまりよく見えなかったが、また何度でも挑戦すればよろしい。

加瀬の「今のうちに」というコメントも半分は本音だろう。

あとは浦部も大健闘、縦の伸びが課題だったが矢野後位から捲ってあわや②着もあるかというシーンがあった。

さて、一段落という感じの感じの競輪界だが車券はＧ１だろうがチャレンジだろうが一緒、わざわざ難しいところに銭を落とす必要はない。

近況は車券のデキが尋常ではなく、競輪祭も好調だったが夜の部では連夜の大爆発で完全に仕上がった。

Ｇ１より勝負はＦ１・Ｆ２、力差のある組み合わせも少なくない。

概ね最終のひとつ前のレースやチャレンジのメインがそれに該当することが多く、配当はともかく勝負しやすいレースになっている。

11/25
川崎9RＡ級特予選
[枠車 名 期県]
1①秋葉　大輔 90東
2②片山　大輔 96静
3③白石　大輔 88島○
4④三上　隆幸 85青△
4⑤櫻井　学　 84群▲
5⑥北村　匡章 71静
5⑦緑川　修平 95島◎
6⑧南雲　孝之 54東
6⑨河村　文人 89静

並び
⑤１８ ⑨２６ ⑦３４

前々回の青森は途中欠場、前回伊東はまさかの凡退に終わった⑦緑川だが実力は特選クラスにもひけを取らず優勝候補の一角だ。

ここは番手の③白石とワンツーが濃厚、穴党は出番なしだろう。

捲り追い込みの伸びるバンクなので、⑤桜井がどこまで届くか。

三連単
⑦＝③→④⑤
⑦→⑤→①③
③→⑤→⑦