今日のガールズケイリンは高知モーニング→大垣→平塚ナイターの３本立て、私は毎週土日が休みなわけではないのでコラムを作成するのもひと苦労である(笑)。

時系列では逆転するが、まずは大垣の決勝から振り返っていこう。

大垣決勝は断然人気に推された石井貴子（千葉）がぶっちぎりの圧勝、「総選挙」ファン投票１位に走りで応えた。

レースは⑤番車から重光啓代がＳを取るちょっと意外な展開、三輪梓乃が続いて小林莉子が３番手、注目の石井は４番手で以下白井美早子→手柴敦子→青木美優という初手の隊列になる。

まずは手柴が上昇するが早くもその後ろに石井、初手からついていた白井に加えて小林、さらには三輪も石井後位をうかがい渋滞、小林はアンコになりバランスを崩し、三輪も押し込まれて危ない場面があった。

それぞれすんなりなら石井追走はできそうな選手たちだが、お互いがお互いを邪魔する形になってしまっては石井の独壇場になる。

石井が仕掛けると後続はぶっちぎれて一人旅、第２グループは結局外をスムーズに回った白井が踏み勝つも第２先行の形になってしまう。

小林は白井に離れてさらに外に浮く大ピンチの展開だったが、外並走も強いのがこの選手、態勢を立て直すと捲りで白井を追う。

石井は圧勝の完全Ｖ、しっかり人気に応えた。

小林が辛うじて②着は確保、仕掛けたときにちょうど小林がいてこれに乗った青木が③着に伸びた。

白井は三輪にも抜かれて結局⑤着、先行しているのと同じになってしまい失速した。

二日目は他の選手がそれぞれ石井を封じ込めようと頑張って石井も苦しくなったが、決勝ではそれぞれが石井マークに標準を合わせた結果石井には楽な展開になってしまった。

ガールズではよくあるケース、それぞれがよかれと思っての動きが最終的に脚力上位の選手に利してしまう。

石井は圧勝、前回川崎でついに土がついたがその影響もなく強いところを見せつけた。

小林はまた離されてしまったが、今日に関しては落車しなくてよかったということと、むしろよく②着に来たと思いたい。

③着青木は最後方から仕掛けたときに小林が捲っていったのを追走、うまく小林に乗って③着を確保した。

白井は小林に踏み勝てたのはよかったが、石井には離れてしまい後続に次々抜かれて⑤着になってしまった。

近況はマーク戦主体、自分で動くとやはり甘くなってしまう。

続けて高知モーニングへ、初日はまず第一人者・加瀬加奈子が貫禄を示し、地元のスター・山原さくらも快勝、人気両者が順当に初戦をクリアした。

８Ｒは加瀬がＳを取って地元の山口菜津子が番組の思惑通りにしっかり後位を確保、以下矢野光世→猪子真実→飯田よしの→後閑百合亜→長澤彩、これは結果もだいたい見えてしまう初手である。

打鐘で長澤が単独での上昇、１車なので出して番手でもよさそうなものだが、突っ張って長澤を出させないのが加瀬のすごいところである。

加瀬に突っ張り切られて苦しくなった長澤も簡単には飛ばずにそのまま直線へ、加瀬は長澤を圧倒のうえ後続も寄せ付けずにそのまま逃げ切った。

山口が内枠をしっかり生かして好マークの②着、粘る長澤を矢野が僅かに捕らえて③着に入った。

加瀬は文句なし、貫禄の快勝である。

内枠で前を取れて有利だったにせよ長澤を力で捩じ伏せた。


山口の②着は番組の勝利、それに答えて加瀬後位を死守した。

矢野はこの展開で捲りが出ないのはちょっと不満だが、直線で長澤を僅かに交わして確定板を確保した。

長澤は枠順に泣いたとしか言いようがない。

加瀬に突っ張られないようなタイミングで出ていくしかなかった。

９Ｒは高橋梨香→山原さくら→戸田みよ子→荒牧聖未→田畑茉利名→青木志都加→野口諭実可、Ｓは得意ではない山原だが、予選クラスだと山原の脚力をあてにする選手も多くいて入れてもらえるので最近はあまり後方にならない。

野口が上昇すると高橋が突っ張って両者の踏み合い、どちらも先行選手ではないし、これは冷静にどちらかが番手に降りるべきだったと思う。

山原は絶好の展開、やや車間をあけてタイミングを計りつつ荒牧が仕掛けてくるとそれに併せて自力を発動する。

戸田がしっかり続いて荒牧は苦しい形、そのまま山原が力強く押し切った。

初手からマークの戸田が②着、荒牧は③着に終わった。

８Ｒもそうだが、これも結局は初手の並びのまま、いかにＳが重要かがわかる。

山原は展開も楽すぎたが地元で初戦を快勝、今回はいつも以上に気合も入っているだろう。

戸田は初手から山原マーク、ダイジェスト観戦なので詳細は分からないが、戸田が意思を持って山原を入れたものと思われる。

荒牧は依然好調、山原が十分な態勢で前で待っていては厳しいところだがなんとか車券には絡んできた。

07/27
高知８Ｒガールズ予選２
[車 名 期県]
①田畑　茉利名 102千△
②後閑　百合亜 102東
③飯田　よしの 106東
④荒牧　聖未　 102栃○
⑤戸田　みよ子 102広▲
⑥猪子　真実　 104愛
⑦加瀬　加奈子 102新◎

⑦加瀬は大外でも関係ない。

実質先行１車といっていい組み合わせ、これはしっかり勝たなければならないだろう。

④荒牧・⑤戸田はいずれも加瀬の番手が取れれば差し切りはある。

いずれにしてもこの３車、あとは少し力の差がある。

三連複一本、元返しに近いようなオッズだったら静観でもいい。

三連複
④⑤⑦

07/27
高知９Ｒガールズ予選２
[車 名 期県]
①長澤　彩　　 106愛○
②野口　諭実可 102群△
③山口　菜津子 102高
④山原　さくら 104高◎
⑤青木　志都加 104京
⑥矢野　光世　 104福▲
⑦高橋　梨香　 106埼

④山原は立川決勝で⑥矢野に出し抜けを食らって惜敗、まずはしっかりリベンジしておきたい。

初日は矢野に先着されたが内容はこちらのほうがよかった①長澤が今度は内枠で車券圏内突入は間違いない。

その場合は枠なりで長澤後位が取れていれば②野口も面白い。

印は回らなかったが③山口も総力戦で決勝進出を狙う。

三連単
④→①⑥→①②③⑥

平塚ナイターは二日目、石井寛子は連勝したが奥井迪は内で包まれまさかの着外に終わった。

６Ｒは森美紀→奥井→上原七衣→明珍裕子→中山麗敏→浦部郁里→松井明子、まず中山→浦部で上がって奥井はその後ろの３番手で十分に思えたが内へ潜って浦部と並走になってしまう。

中山がそのまま先行、奥井は完全に詰まってしまい仕掛けられない。

中山のスピードも上がらず、奥井後位からうまく外に出した森が一気の捲りで他を突き放す。

森の一発が飛び出し②着は中山を差した浦部、逃げた中山は③着となり奥井は終始包まれっぱなしで④着に終わった。

森は得意の捲りで快勝、前団のスピードが上がらずいい展開になった。

浦部は奥井との並走をしのいでゴール前では中山を差しての②着は上々だろう。

中山は奥井を封じ込めたて先行したものの森に簡単に捲られたり浦部に差されたりでやはり本来にデキにない。

奥井は痛恨のレース、３番手からで十分なところだがなぜ内へ行ってしまったのか。

これもいい経験、積極的な競走を続けていってほしい。

７Ｒは石井→猪頭香緒里→濱田瞳→中川諒子→山本奈知→山本レナ→大和久保美、大和が打鐘で一気に巻き返して先頭に立つと石井は車間をあけていつでも仕掛けられる態勢、外から中川が先に動くと石井はこれに飛び付こうとするが、この時に後方が縺れて猪頭と濱田が落車してしまう。

中川→石井であとは大きく離れる。

石井が楽々差し切って連勝、逃げた中川が②着で山本奈知が離れた③着という人気通りの結果で当コラムも配当はともかく三連単一本勝負が決まった。

石井は連勝、一時に比べ明らかにキレが戻ってきている。

中川は積極的な運行、石井には差されてしまったがこれは仕方ないだろう。

山本奈知は落車をよけて前と離れてしまったが、しぶとく伸びて③着を確保した。

07/27
平塚５Ｒガールズ一般
[車 名 期県]
①明珍　裕子　 104島
②山本　レナ　 106京
③松井　明子　 102愛
④大和　久保美 102福△
⑤金田　洋世　 106神◎
⑥上原　七衣　 106新○
⑦小川　美咲　 106静▲

猪頭と濱田が欠場で⑤金田と⑦小川が補充、すでに３勝を挙げている金田が一般戦では主力となる。

着はともかく積極的に動いている⑥上原とアイドル⑦小川が相手本線、小川は「総選挙」に選ばれたからにはいいところを見せておきたい。

既成勢力では一応自らも動ける④大和。

三連単
⑤→④⑥⑦

07/27
平塚９Ｒガールズ決勝
[枠車 名 期県]
①中山　麗敏 102神
②中川　諒子 102新▲
③奥井　迪　 106東○
④浦部　郁里 102千△
⑤石井　寛子 104東◎
⑥山本　奈知 106千
⑦森　美紀　 102福

③奥井の逃げを⑤石井が捕らえられるかという一戦、石井が復調しているだけに後位確保から抜け出してくるとみた。

あとは総合力高い②中川、奥井後位につけられれば④浦部の連下まで。

三連単
⑤→③→②④
⑤→②→③

最後に函館も。

07/27
函館12RＳ級優秀
[枠車 名 期県]
1①内藤　宣彦 67秋
2②浅井　康太 90三◎
3③菊地　圭尚 89北△
4④山田　敦也 88北
4⑤竹内　雄作 99岐▲
5⑥林　巨人　 91愛○
5⑦中村　浩士 79千
6⑧明田　春喜 89北
6⑨伊藤　保文 71京

並び
③４８１ ７ ⑤２６９

Ｓ級Ｓ班②浅井中心、⑤竹内の先行１車で展開有利だが分断には気をつけてほしい。

ラインの竹内と⑥林へ、あとは総力戦の菊地も。

二車単
②→③⑤⑥