ガールズケイリンは昼の岐阜と夜の京王閣、まずは昼の部から見ていこう。

岐阜初日は優勝候補筆頭の大本命である山原さくらがまさかの⑥着に沈み大波乱、なんと40万車券が飛び出した。

荒牧聖未は増茂るるこをわずかに退けて快勝スタート、こちらはしっかり人気に応えた。

６Ｒは地元の小坂知子が売りになっているＳをしっかり取って、以下は山本レナ→矢野光世→増茂→荒牧→藤原亜衣里→山路藍という初手になる。

打鐘と同時に山路が一気に踏み込んで後続を大きく突き放す。

小坂は慌てて追い上げるも増茂が一気に叩いて主導権、さらにはそこに続いた荒牧がすかさず捲って増茂は逆に番手に入り直す。

あとは大きく離れて完全に一騎打ち、増茂も差を詰めてきたが荒牧が残して快勝、増茂が②着となった。

増茂と荒牧には簡単に行かれてしまった山路だが、小坂は併せ切って以下の追撃を封じて③着に粘った。

荒牧は増茂が先に仕掛けてくれたのがいい目標となり一気に前に出た。

最後は番手に入り直した増茂にだいぶ詰め寄られているが、相変わらず動けている。

増茂は山路が動いたところをすかさず叩いて先行、直後に続いた荒牧には捲られてしまったが、番手に入り直して差し返してきた。

買い方が難しい選手だが、得点以上に力があるのは間違いない。

山路は一気に仕掛けていったんは後続を突き放すも増茂にすぐに叩かれてしまった。

それでもそこからさらに脚を使っており、小坂を併せ切って③着を確保したのはほめられていい。

小坂は山路の奇襲に対応できず、追い上げたものの結局山路を交わせずに終わってしまった。

使える脚が短いのでうまくためられないと厳しい。

７Ｒは大波乱、初手は篠崎新純→高橋梨香→浦部郁里→濱田瞳→山本奈知→山原→門脇真由美の順で周回、山本が動いて前に出ると山原→門脇も続いて篠崎を抑える形になる。

山原はいつもの形、ここからすかさず仕掛ければ何でもないところだが、後ろにいた先に門脇が仕掛けてくると山原は発進せずに山本の番手に入りその後位に篠崎となる。

門脇→浦部の捲りを山本が突っ張る形、山原と篠崎は内で包まれてしまう。

外並走からぐいぐい踏み込む門脇、さらに外から濱田も捲っていくがこれは浦部の横まで、山原・篠崎も完全に不発となり門脇が山本をねじ伏せて①着、続いた浦部が②着となり濱田の後ろから伸びた高橋が③着となった。

三連単は40万越え、二車複は特払いとなるまさかの決着、大本命の山原は⑥着に惨敗した。

門脇はまたも波乱を演出、山原より先に動いて結果的に山原と篠崎をまとめて封じ込めることになった。

一時期の低迷からここへきてまたうるさい存在になりつつあるが、今の山原を負かしてしまうとは驚いた。

本当にすごい42歳、常にレースが若々しい。

浦部は山原が仕掛ければ後ろに入りたかったのだろうが、思い切って門脇についていったのが正解、前々回の和歌山はだらしなかったがしっかり立ち直っている。

高橋は後方になってしまったが、濱田の捲りに乗って最後はよく伸びた。

問題は山原、普通に走れば楽勝のメンバーでまさかの⑥着である。

篠崎さえ抑えておけばと安心してしまったのか、門脇の仕掛けで逆に自分が包まれる形になるとは思わなかっただろう。

完全に油断負け、断然人気を背負っている立場としてはいただけないが、これが競輪（ケイリン）である。

そう甘くはないよということ、もう一度気を引き締めていただきたい。

10/23
岐阜６Ｒガールズ予選２
[車 名 期県]
①荒牧　聖未 102栃◎
②山本　レナ 106京
③濱田　瞳　 106青△
④篠崎　新純 102千○
⑤山路　藍　 106京▲
⑥矢野　光世 104福
⑦浦部　郁里 102千

ここは大激戦、③着以内ということであれば全ての選手にチャンスがあり、実質３～４車立てになってしまうことも多い予選としては珍しいケースだろう。

しかしどんな展開でも必ず絡んできそうなのは①荒牧、ここでは一枚上の力がある。

初日は力を出し切れずに終わった実力者④篠崎も巻き返しをはかる。

動きいい⑤山路と捲りで見せ場を作った③濱田を抜擢、ここは車券がかなり難しい。

三連単
①→④＝③⑤

10/23
岐阜７Ｒガールズ予選２
[車 名 期県]
①小坂　知子　 104岐△
②山原　さくら 104高◎
③山本　奈知　 106千▲
④藤原　亜衣里 102新
⑤門脇　真由美 102大
⑥高橋　梨香　 106埼
⑦増茂　るるこ 102東○

デビュー以来続く決勝進出に黄信号の②山原だがここは負けてはいけない。

少しでもオッズがバラけてくれれば儲けもの、私も初日の分はしっかり回収したい(笑)。

相手は⑦増茂、初日の動きはよかった。

これが失敗すると③山本や①小坂の前残り、小坂は自分でやるより山本に引っ張ってもらう形がいい。

三連単
②→⑦→①③
②→①＝③

よく見るとこちらもなかなか難しく、今場所は予選で全く勝負にならないという選手がひとりもいない混戦だ。

続いて夜の部京王閣、こちらは至って順当に加瀬加奈子と奥井迪が連勝を飾った。

奥井は11連勝、今場所は加瀬を差し置いてメイン扱いで完全に新たな主役の座に就いた。

６Ｒは藍野美穂→明珍裕子→加瀬→戸田みよ子→重光啓代→宮安利紗→田中まい、重光が斬った上を田中が叩くがその上を豪快に加瀬が仕掛ける。

マークは戸田、２車で完全に抜けて田中は第２先行となる。

加瀬はそのまま悠々押し切り、戸田もしっかり続いて②着で人気の決着となった。

以下は大きく離れたが、田中の後ろから脚を伸ばした重光が③着に入った。

加瀬はさすがのレース、奥井と戦う前に負けてしまっては面白くない。

戸田も安定のマーク戦、実況が言うほど詰め寄ってはいないが加瀬にしっかり続いた。

重光は離れた③着、三輪と同ポイントながら競走得点の差で一般戦回りとなった。

７Ｒは杉沢毛伊子→奥井→小林莉子→岡村郁子→青木志都加→三輪梓乃→越田恵美子、ダイジェスト観戦なので初手の詳細は分からないが、奥井後位に初手から小林が入った。

まずは三輪が小林後位に追い上げると岡村は内をすくって杉沢後位へ、車を外に出していた奥井はゆっくり前に出る。

杉沢は初日同様突っ張り気味の飛びつきに出るが、ここは小林がしっかり追走する。

奥井→小林→三輪まで出切って杉沢は結局やや離れた４番手、そのまま奥井が楽勝で小林→三輪の順に入線した。

奥井は余裕十分、全く危なげない。

小林も初手からマークなら追走には問題ない。

立川では同様に初手からマークで奥井にかなり肉薄しており、決勝では逆転を狙いたい。

三輪は初手で後方になってしまったが勝負どころで３番手を確保、そのまま流れ込んだ。

杉沢は飛びつけず離れた４番手からそのまま④着、初日は加瀬の番手を奪取したが二匹目のドジョウはいなかった。

10/23
京王閣５Ｒガールズ一般
[車 名 期県]
①藍野　美穂　 102東
②宮安　利紗　 106媛▲
③重光　啓代　 102静◎
④青木　志都加 104京○
⑤明珍　裕子　 104島△
⑥越田　恵美子 102石
⑦岡村　育子　 102埼

ここなら③重光で断然、しっかり勝ってお立ち台に来てもらおう。

狙ってみたいのは初日悪くなかった④青木と動いてくる②宮安、印は回らなかったが前々にいられる①藍野も押さえたい。

三連単
③→②④→①②④

10/23
京王閣10Ｒガールズ決勝
[車 名 期県]
①奥井　迪　　 106東◎
②三輪　梓乃　 102広△
③田中　まい　 104千
④加瀬　加奈子 102新▲
⑤小林　莉子　 102東○
⑥杉沢　毛伊子 104静
⑦戸田　みよ子 102広

①奥井で断然、①番車なら突っ張ってもいいし初手は下げてドカンと行ってもいい。

力勝負を挑む④加瀬だが対戦成績からはやはり厳しいし、両立する車券は配当的にも買いたくない。

ここは奥井が圧勝して加瀬が③着以下のパターンと、力を使いすぎて奥井が差されるパターンの両面作戦で行きたい。

前者の場合は枠なりで②三輪か自分が前を取ってから奥井を入れることができる⑤小林、後者はやはり小林しかいないだろう。

車券は別として加瀬の逆転も見てみたいし、お気に入りの⑥杉沢にも期待している。

三連単
①→②→全
①＝⑤→全