みなさん、お久しぶりです。
大宮記念で、己の車券下手ぶりに、死にたくなるほどの自己嫌悪に陥り、
競輪から距離を置いておりました。

それでも、絶好の狙い目でもあれば、車券下手なことなど忘れ、
「間違いなく取れる」
と思い込んで勝負したのでしょうが、
開催中のいわき平記念も、なんとなくピンと来ず、欠場を決め込んでおります。車券ニートです。

二日間、強さと地元の意地を見せていた新田が準決勝で消えてしまうんですから、驚きです。
穴党の私が申し上げるのも何ですが、
絶対的な本命不在の昨今の競輪界。
本命党が厚く勝負できなくなっていることが、売上減少に直結していて、
「買いやすい、当てやすい」
ガールズ、ミッドナイトなどの７車立てレースが売上好調なのも、
「９車立てで、本命がアテにならない一般の競輪は、怖くて打てない」
というファン心理の顕れかもしれません。

昔、私の周りにも大勢居た、一点に数十万円ぶちこむような本命党の人達は皆、肉体的に、あるいは経済的に死んでいかれ、
誰も見なくなってしまいました。
買う枚数が多ければ多いほど、テラ銭負けする（収支が７５％に近づく）
こと以上に、レース、選手が本命党のニーズに応えきれていないことが原因でしょう。

我が地元、千葉競輪場の廃止が報道されました。

残念です。
残念でたまりません。

しかし、地元の私があえて言わなければなりません。

赤字ならば、廃止は当然。

問題は、赤字になった原因と、黒字にできない理由。

赤字になった一番の原因は、上記の通り、昔からの大口ファンが死んでしまったこと。
黒字にできない理由は、新しいファンを獲得できないこと。

死んでしまった人達を呼び戻すことは不可能ですので、原因は原因と認識しつつ、今後の挽回策を考えるしかありません。

まずは、千葉だけに限ったことではなく、
「ナイター、ミッドナイト開催を可能にすること」
どうやら千葉は、近隣住民の反対と、設備投資ができないという理由で、
難しいようです。

飲食店やパチンコ店でもそうですが、
一度売上が低迷してしまうと、設備投資ができなくなり、益々客のニーズに応えられなくなり、更なる低迷に陥りがちです。
設備投資できるならば、
開き直ってナイター開催の実現と同時に、オシャレなバーやフードコートを展開（誘致）し、
「大人のギャンブルエンターテイメント場」
といったコンセプトで勝負してみたいところですが……

設備投資ができないのならば、猶予期間の三年中に、黒字転換させる方法はただひとつ。

「競輪は、新しいファンこそ儲けるチャンスがある」
というイメージ戦略しかありません。

本命サイドの車券がアテにならなくなったことにより、大口本命党ファンの多くは死にました。
逆に考えれば、
「昔からの本命党ファンは、負けてくれる」
ということ。
さらに言えば、新しく競輪を始め、専門誌やベテランファンの「本命予想」に乗らず、独自の穴狙い戦術を見つければ、負けてくれる人達が居る分、勝ち組になれる確率が高いわけです。

ここを「売り」にしないでどうしますか！！！

私は、
「何故、競輪をやるのか？」
と、問われたならば、
「展開、並び、選手の個性などを考えれば、狙って穴が取れるから」
と、答えます。
私の場合は、勝ち方を見出だす前に、知識や経験で凝り固まってしまいましたので、このまま永遠の車券下手で終わりそうですが、若い人の柔軟な思考で、ＩＴを駆使して競輪に取り組めば、勝てるのではないでしょうか。
少なくとも、勝負する動機にはなるはずです。

パチスロで勝負している若者達は、豊富な情報を持ち、設定判別や技術介入を駆使して立ち回っているため、収支はわかりませんが、毎日のようにパチンコ店に通っています。
「情報と立ち回り次第で勝てる」
と、思っているからに他なりません。
競輪は、言うならば、
「客層の甘いパチンコ店」
のような状況。
購入動機さえ与えてあげれば、若者達が狙ってこないとも言い切れません。

正直、私のようなベテランファンが負け続け、駆け出しの若者が勝ちまくるようですと、非常に気分は悪いですが、
新しいファンが勝つためには、負け組の存在が必要不可欠と、施行者サイドが感謝してくれれば、それで結構です（笑）
なにより、競輪が存続しなくては、話になりませんから。

７車立てよりも、９車立てのほうが配当が良いのですから、
「勝てる」と思えば、今はガールズ、ミッドナイトしかやらない人達も、少なからず一般競輪でも勝負してくれるでしょう。

古くからのファンを蔑ろにするようではばかられるでしょうが、
施行者サイドは、
「この人達が負けている。勝つのは君かもしれない」
的なアピールをして、昔がそうだったように、
「ギャンブルで食っていくためには、競輪しかない」
と、若いギャンブラー達に思ってもらいましょう。

ぶっちゃけ、ギャンブルとしてではない競輪の魅力は、いくら宣伝しても伝わらないでしょう。
それは、後からついてくれば良いんです。
まずは、
「勝てそうだからやる」
それだけでいい。
現状、サッカー以外（競馬も多少）は、どんなに迫力ある試合を展開しても、若い人を有料観客として集められるスポーツは皆無。
今の若者は、「理」が無いと動いてくれないんです。
「理」があると思えば、動きが早いのも若者の特徴。
三年もあれば、充分に取り込めるはずです。

セーナパティさんに招待していただいた、千葉のロイヤルルームは、とても快適でした。
働いている女性達の職を失わせないためにも、
早急に黒字転換策を！！！！！

あ、最後に負け組のいわき平記念決勝の予想は、
「穴なら北コンビと岩津の絡み」
では、また。