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防府記念 選手の思い

2014/10/26 14:33 閲覧数(1636)
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今回はS級S班の選手が、
村上義弘、金子貴志、浅井康太の3選手。
新田祐大は、残念ながら熊本記念の落車が響いて欠場となりました。

新田は現在賞金ランキング第6位。
1円でも多く稼ぎたいこの時期の欠場は痛いと思っているでしょう。

防府記念参加選手の中で、
浅井康太が第5位。
岩津裕介が第7位。
金子貴志が第10位。

岩津から見て、浅井が1000万円上。
1000万円下が金子という構図になります。

この1000万という数字、
開いているようで
実は競輪祭の結果次第で簡単に変わってしまう数字でもあります。

金子が浅井を抜くのはなかなか難しいですが、
岩津は射程圏内に入っています。
岩津は浅井が射程圏内に入っています。

私も、晩年いつもこんな感じで防府記念に参加しておりました。

初日特選は、まだ失敗しても2次予選がある。
ですから、まだ気持ち的には余裕がありました。

問題なのは、2次予選以降の勝ち上がり。

負けたら賞金の上積みはあまりありません。
走る直前の控え室や、敢闘門で出走を控えている時の気持ちは、
今でも鮮明に思い出します。

大げさではなく、足が震えるほどの緊張感。
失敗したら、この1年を棒に振ることになるわけです。
おまけに、私は年齢的なものもありましたから、
次の年活躍できるとは限らない。

そう考えると、
「どうしてもグランプリに出たい!」
となるわけです。

この緊張感の中で、走るか走らないかというのは
選手生活の中で、大きく成長させてもらったと思っています。

年末に向けて目標がなく、淡々と走る選手と、
明確な目標を持った選手とでは差がついて当然です。
その意味では、いい経験をさせてもらいました。

そういった意味での、この賞金争い。
浅井は過去経験している分、多分グランプリの出場切符を手にすると思います。

彼は、普段ひょうひょうとしていてつかみどころがないやつですが、
昨年や、一昨年の賞金争いの中での競輪祭。
めずらしく緊張感を漂わせていました。

選手紹介が終わったあと、わたしのところにわざわざやってきて、
「ヤバいっす、むちゃくちゃ緊張しています」
とひと言。
この緊張感が分かる誰かに話したい。
そうしなければ、プレッシャーで押しつぶされそうだったんだと思います。

それぐらい精神的に苦しい闘いなのです。

今回、岩津や金子も自分自身と闘っています。
そういった選手の内面も分かっていただければ本望です。
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