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平成貧窮問答歌 其の千百七十七

2017/03/21 6:06 閲覧数(645)
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第1回となる高松G2「ウィナーズカップ」は最終日、9Rで行われたガールズケイリンコレクションは石井貴子(千葉)がまたまた抜群の勝負強さを発揮して2つめのタイトルを獲得した。

レースは梶田舞→石井寛子→児玉碧衣→高木真備→荒牧聖未→貴子→奥井迪という初手の隊列、残り2周で奥井が上がると高木が車間を切ってこれを牽制する。

打鐘で先に動いた児玉が先頭、この時に最後方から内を掬った貴子が一気に児玉の後ろまで進出する。

高木・奥井が並走のまま最終ホームで児玉を叩きに出るが、児玉は突っ張って両者を出させない。

貴子は梶田に踏み勝って児玉の番手を奪取、梶田はまさかの後方に置かれる。

児玉→貴子→寛子で最終バックを通過、高木は寛子の外で食い下がるもこれは苦しい。

梶田は寛子と高木の後ろ、奥井は完全に不発で後退する。

絶好の展開になった貴子が直線で児玉を交わして優勝、逃げた児玉が②着に粘り寛子が③着となった。

梶田は捲り追い込むも及ばずまさかの④着、奥井はなんと殿負けの⑦着に大敗した。

貴子は見事な優勝、内を掬って先行の番手を奪取からの差し切りは前回優勝した一昨年の松戸コレクションと全く同じパターンだ。

とにかく勝負強さは一級品、普段は力任せのカマシでどこまで持つかというレースをしていてもここ一番では厳しい位置取りから勝つレースに徹することができる。

ダッシュがあるので動きたい時に俊敏に動けるし、今日などは最終ホームで梶田に踏み勝ってしまうのだから強い。

今年はこれを含めてこれで早くも5Vと好調、昨年は出られなかったグランプリにも大きく前進した。

児玉は奥井・高木を突っ張って主導権、レースを支配したが貴子に差されて②着とまたも惜敗に終わった。

機動力タイプでは力は一番を決定的にする内容で負けて強しだが、相手は奥井・高木だけではないし、いつも申し上げているようにここで負けて強しは何の意味もない。

勝ちにこだわるレースをしてほしかったが逃げてしまったのはガッカリ、普段から末は甘いのにこのメンバーで逃げてしまっては何回やっても誰かに差されてしまうだろうし、車券は裏でも期待とは全く反対の動きをしているわけで惜しくもなんともない。

それでも今後に向けて視界は極めて明るく、もういつでも勝てる力があるのは間違いないのだからその戦力があるうちにしっかり勝てるように考えて走ってほしい。

寛子は初手では梶田の後ろの2番手にいたが、梶田が貴子に内を掬われたこともあり残り1周ではあっという間に最後方になってしまう。

児玉の突っ張りで外が全滅したので外が児玉→貴子を追って③着には入ったが、自分から位置を取りに動けないのでこのメンバーになると迫力が足りない。

梶田は貴子に内を掬われて後方に置かれる最悪の展開、断然人気になっていたがいくら強くてもこのメンバーで後方からまとめて面倒を見るとなると至難の業だ。

またも貴子に煮え湯を飲まされた格好、一連の特別レースではことごとくやられていて相性が悪い。

高木は奥井を牽制して並走のまま上昇、児玉後位にも降りることができたように見えたが強引に前に出ようとしたところを突っ張られてしまった。

昨年の松戸ではうまく奥井の番手に入ったが、力勝負をしてしまっては苦しい。

荒牧は奥井を追走も奥井が不発では後方に置かれて出番なし、このメンバーでは捲りは通用しないし好位確保からうまく抜け出してこれないと苦しい。

奥井は前に出ることすらできず惨敗、普段は先行争いを挑んでくるような選手も不在でむしろ後ろに群がるので簡単に主導権を取れるが、基本は自力で戦っているこのメンバーなら好機と見ればどんどん仕掛けていくのでまさか突っ張られないだろうというのは甘かった。

なおS級決勝は郡司浩平が中団確保から鮮やかに捲って見事な優勝、近況の内容から力をつけていたのは認識していたがこれは素晴らしかった。

中村浩士が続いて南関東のワンツー、このところはやけに南関勢の流れがいい。

人気の平原康多は③着まで、いつになくあっさり引いてしまった。

ガールズケイリンは松阪と向日町がともに最終日、それぞれ決勝戦が行われた。

松阪では中村由香里が加瀬加奈子との「名勝負数え唄」を制して久々の優勝、ちょうど今回と同じ高松で行われた第1回のガールズコレクションと同じく中村が加瀬を差し切った。

レースは東口純→杉沢毛伊子→土屋珠里→加瀬→中村→田仲敦子→元砂七夕美という初手、打鐘で動きはなくこのまま最終ホームへ向かう。

土屋が仕掛けないならと残り1周から加瀬が先に仕掛けて東口をあっさり飲み込む。

土屋も併せて出たが力の違いは歴然、中村が加瀬をしっかり追走してその後ろは土屋後位に切り替えた杉沢と田仲で並走になる。

最後は番手絶好になった中村が加瀬を差し切って優勝、逃げた加瀬が②着となり接戦の③着争いは田仲が制した。

中村は初手から加瀬後位で絶好の展開を生かして久々の優勝、往年の迫力ある追い込みで加瀬を差し切った。

この展開ならさすがに落とせないところ、近況は優勝どころか①着が少なくなってきていて厳しい戦いが続いているが、これをいいきっかけにしたい。

加瀬は土屋が行かないなら行っちゃうよと残り1周からの仕掛け、加瀬らしいと言えばそれまでだがこのところは捲りが主体だし早めに仕掛けて中村がスンナリ番手だとやはり厳しい。

田仲は初手から加瀬→中村の後ろで流れ込み、今回は予選で①着を取るなど健闘したがさすがに加瀬や中村と比べると迫力が足りない。

結局は加瀬が後ろ2車を連れていっただけのレース、土屋は加瀬が真後ろでは仕掛けも難しかったしまだまだ役者が違う。

向日町では小林莉子が順当に完全優勝、これで3場所連続優勝となった。

レースは宮地寧々→奈良岡彩子→莉子→島田優里→田中まい→三宅愛梨→蓑田真璃という初手、残り2周で最後方から蓑田が上がって5番手に入る。

バックでさらに上がった蓑田は打鐘で奈良岡の横あたりまで進出、宮地がそのまま先行態勢に入り後位は並走になるが奈良岡が制して蓑田は後退する。

宮地→奈良岡→莉子で残り1周、ここでまいが一気に仕掛けると莉子はすかさず後位に切り替える。

まいが宮地を捲って最終バックを通過、莉子が続いて奈良岡はその後ろの愛梨を捌いて切り替える。

これはもう莉子の展開、直線で楽々まいを交わして完全Vを飾った。

奈良岡も差を詰めるが及ばず②着、捲ったまいは③着で人気順の入着となった。

莉子はさすがの運行で三日間危なげなし、今回は比較的メンバーも軽かったし負けるわけにはいかない。

高松は出られなかったが次の京王閣ガールズコレクションは決まっているのできっとまた暴れてくれるだろう。

奈良岡はまい→莉子の3番手に切り替えて②着、まいが仕掛けてきた時に後ろにいた莉子のほうが俊敏で結局はそれが勝負の分かれ目になった。

似たようなタイプだがやはり現状は莉子の総合力が上、しかしこちらもぐっと安定感を増しつつある。

莉子や奈良岡は高松で勝った貴子と同じくここ一番の勝負ができる選手、莉子はもちろん奈良岡も出られさえすれば強いメンバー相手でもかなり戦えると思う。

まいは宮地を捲るも莉子→奈良岡に交わされて③着、勝ちにいくなら不発も覚悟でもっと遅い仕掛けが必要だったがまともすぎた。

ガールズケイリンも一段落で21日は開催なし、激務を終えようやくゆっくりできる(笑)。

3/21
小倉11R S級決勝
[車 名 期県]
①南 修二  88大▲
②和田 圭  92城△
③小林 大介 79群○
④不破 将登 94岐◎
⑤矢野 昌彦 91栃
⑥中川 貴徳 91栃
⑦島野 浩司 62愛
⑧佐藤 真一 79東
⑨柏野 智典 88岡

並び
①9 ④72 ⑤368

特別昇級後も好調の④不破がS級初Vだ。

優勝を狙う捲りなら⑦島野の追走は難しいと見て相手は別線、好展開必至の③小林と力で①南・②和田へ。

二車単
④→①②③

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コメント(2)

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まくりん

お早うございます!パックリンでぇ~す☆彡
昨日のガールズコレクションなかなかの迫力でしたね!
高木は肘を張って中割りしてましたw

今週もお勉強させていただきます!
宜しくお願いします☆彡
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MAX

まくりんさん

おはようございます。

あのメンバーだとスピードはどの選手もあって当たり前でそれ以外の部分が求められますからどんどん激しくなってきますね。

きれいに裏でした(笑)。

今週もよろしくお願いします。

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