仲代達矢の「野獣死すべし」(1959年版)には十二車立ての後楽園競輪場が映り、俯瞰でとらえた場内の穴場や円形の珈琲スタンドがモノクロ・フィルムに落としこまれている。
競輪に淫してしまう塾講師を舟木一夫が演ずる「青春パートⅡ」にも、小沢昭一主演の「競輪上人行状記」にも隆盛期の猥雑な競輪場を観ることが出来る。
北野武主演の「菊次郎の夏」では廃止された花月園競輪場が懐かしい。競輪の落車をこんなにも見事に撮った映像監督を俺は知らない。
ショーケンこと萩原健一の「祭りばやしが聞こえる」は日本テレビの週一ドラマだった。あんな脚の細い競輪選手なんていないよ、と俺の先輩は馬鹿にしたっけ。先輩マーカー役の山崎努が渋く、ショーケンの恋人役だったいしだあゆみが素敵だった。
突然だが、加古隆の「パリは燃えているか」の旋律が美しい、NHK「映像の世紀」を観たくなった。
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